第26回大会特別講演・シンポジウム報告書

目 次


  はじめに


第1部 スポーツ史学会第26回大会シンポジウム載録
基調講演「スポーツにおける英国のミッションは終わったのか?」

             井野瀬 久美惠(甲南大学)


   コメンテーター   橋本 一径(早稲田大学)
            稲垣 正浩(ISC21・神戸市外国語大学)

   司会        鳩木 千加子(甲南大学)




第2部参考資料

スポーツ史学会第26回大会シンポジウム抄録



第3部 シンポジウムによせて
 シンポジウム参加記               月嶋 紘之
 スポーツとモラルの帝国こシンポジウムに参加して 石井 昌幸
 グローバリゼーションから見た<英国のミッション> 松井 良明

は じ め に

  この小冊子は、2012年12月1日、2日の両日、甲南大学で開催されたスポーツ史学会第26回大会において開催されたシンポジウム「現代スポーツの苦悩を探る」の載録を中心としてまとめたものである。


  2012年、ピエール・ド・クーペルタンの提唱によって復興された近代オリンピックは、ロンドンで3度目となる第30回大会を迎えた。近代スポーツ発祥の国といわれるイギリスで行われたオリンピックは、スポーツにとって、またイギリスとって、どのような意味をもったのだろうか。もし、クーベルタンが今回のオリンピックを観たのなら、どのような感想をもったのだろうか。これは彼が理想としたオリンピックの行方だったろうか。
  このような疑問を持ったのは、ドーピングをはじめとする現代スポーツの諸問題に対して、目前の対処をしているに過ぎず、実は解決の糸口さえ見つけられない程大きなものになっているのではないか、と思うからである。これを「現代スポーツの苦悩」と呼び、シンポジウムのタイトルとした。近代スポーツとその展開の歴史を再考し、それが世界こ広がりさらにグローバル化していく過程を歩む中で抱えた矛盾を解き明かすことが、「現代スポーツの苦悩」を解決する糸口になるのではないだろうか、と考えたのである。


 今回のシンポジウムでは、イギリス近現代史、イギリス帝国史をご専門とする井野瀕久美惠氏に、基調講演として「スポーツにおける英国のミッションは終わったのか?」をお話しいただいた。そして、表象文化論・身体論をご専門とする橋本一径氏、スポーツ史の立場から稲垣正浩氏にコメンテーターを務めていただき、多くの成果をいただけたと感じている。


 最後に、お忙しい中シンポジウムへの参加をご快諾くださり、本報告書の作成にご協力いただきましたシンポジストの皆様、大会運営を支えてくださったスポーツ史学会事務局、学会大全組織委員会のメンバーの皆様、プロジェクト当初から報告書作成に至るまで、本当に多くの方々の力をお借りしました。
  心からの感謝をこめて御礼申し上げます。
      (スポーツ史学会第26回大会組織委員会委員長 鵤木干加子)

 
 く第26回大会組織委員会メンバー>

  
        鵤木千加子(甲南大学、委員長)
           井上 邦子(奈良教育大学)
           大川 信行(富山大学)
           菅井 京子(びわこ成挨スポーツ大学)
           瀧元 誠樹(札幌大学)
           竹谷 和之(神戸市外国語大学)
           竹村 匡弥(奈良女子大学非常勤)
           月嶋 紘之(神戸市外国語大学非常勤講師)
           松井 良明(奈良工業高等専門学校)
           松尾 順一(東洋大学)
           松浪  稔(東海大学)
           松丸  将(神戸大学大学院生)
           松本 芳明(大阪学院大学)
           三井 悦子(椙山女学園大学)

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