講演会「二つの東京オリンピック」のお知らせ |
日時:2017年12月19日(火) 16:05〜17:35
会場:神戸市外国語大学 三木記念会館
(神戸市営地下鉄 西神・山手線「学園都市」下車すぐ)
講師:西谷修(神戸市外国語大学客員教授)
参加費:無料
お問い合わせ:神戸市外国語大学研究所(078-794-8177)
この二つとは、1940年と2020年の東京オリンピックをいいます。1964年開催のオリンピックは含まれていません。1940年に予定されていたオリンピックは、日華事変などの影響で、大会開催どころではなく返上されました。そして2020年。果たしてオリンピックを開催する状況にあるでしょうか。オリンピックをクローズアップすることで、見えない部分を覆い隠そうとする意図が透けて見えてきます。とくに「復興五輪」という声はフクイチの実態が明るみになるにつれてむなしく響き、「アンダーコントロール」優先の施策はいつになるか見通しも立たず先延ばしにされています。また、オリンピック招致、新国立競技場建設、エンブレムなどさまざまな問題が露呈し、オリンピックに関する国民の期待が盛り上がる気配は一向にありません。
現代社会では「スポーツをめぐる問いが人間社会の問いの中心に立ち現れる」からこそ、二つの東京オリンピック批評で見えてくる世界があります。
講演者の西谷修客員教授は思想・哲学が専門であり、これまで精力的にスポーツ文化批評を論じてこられました。講演会では一般市民も参加無料で、世界をみる刺激的な視座を共有したいと思います。