第16回大会特別講演・シンポジウム報告書 (財)水野スポーツ振興会 2002年度研究助成金 研究成果報告書 2003年3月20日刊行 |
表紙
裏表紙
はじめに この小冊子は、研究プロジェクト「スポーツする身体の可能性とその現代的意義」(研究代表者:三井悦子) の研究成果をまとめたものである。本研究プロジェクトは、スポーツ史学会の推薦を受けて、2002年度財団法人水野スポーツ振興会研究助成に応募し、採択された。 スポーツ史学会第16回大会は、2002年11月30日、12月1日の両日、椙山女学園大学において開催され、そこで、本プロジェクトに関連する企画が展開された。 そのひとつが、竹内敏晴氏による特別講演「よびかけるからだ、ひびき合うからだ」であり、もうひとつは、舞踊と武術の特別公演「劈かれる身体への招待」である。さらに同公演者によるシンポジウム「<スポーツ>によって劈かれる身体―新たな身体論への序奏―」が実施された。 スポーツが、人間が生きることと切り離されて語られることは悲しい。だからといってスポーツと人間の関係を問い直そうとしても、スポーツと呼ぶことで切り捨てられてしまいがちな行為や、人間と呼ぶことで透明になってしまう私という存在があるという落とし穴に、つい足がすくむ。しかし、であるからこそ、スポーツ史研究は、人間が生きることとはどういうことなのか、そして今生きている私や私たちとはいったいどのような存在なのか、そのような問いかけから、常に始められなければならないと自戒する。 本報告書の内容は次のとおりである。 さいごに、シンポジウムと特別公演という過重なご負担にもかかわらずご快諾くださったシンポジストの皆様、大会運営を支えてくださったスポーツ史学会事務局、学会大会組織委員会、そして財団法人水野スポーツ振興会、プロジェクトの当初から報告書の作成に至るまで、ほんとうに多くの方々のお力をお借りし、有形無形のご援助に支えられてまいりました。たいへんお世話になり、ありがとうございました。 三井悦子(椙山女学園大学、研究代表) |
奥付け